所在地&アクセス
〒605-0981 京都府京都市東山区本町15丁目778
京都駅からだと
JR京都駅(奈良線)→東福寺 徒歩10分
京都駅から一駅ですぐに着きます。京阪電車との乗換駅でもあります。
紅葉の季節は大混雑するので注意して下さい。
京都の紅葉の名所といえば東福寺の通天橋(つううてんきょう)です。東福寺は禅宗の寺院で京都五山(南禅寺を別格として天竜寺、相国寺、建仁寺、東福寺、万寿寺)の一つです。
僕はシーズン前ですが10月中旬に八坂神社のある祇園方面からバスで行きました。
バス停の真横が赤十字病院です。郵便局のある方へ向かって歩いて少し先へいったところを左に曲がります。
東福寺への立て看板があります。ここから徒歩10分くらいです。
平日朝の早い時間帯に行ったのでかなり空いてます。
道路はクランクのような感じで歩き進んでいきます。
無料の駐車場もあるのですが、紅葉の期間10月25日~12月10日まで駐車場は閉鎖されます。
東福寺は塔頭25寺院を有する大寺院です。歩いている途中にも小さなお寺が点在しています。
臥雲橋
東福寺三大名橋の一つ臥雲橋(がうんきょう)が見えてきました。
この橋も雰囲気があって素敵です。平日の朝なので観光客の方は少なく地元の方が散歩されてました。
橋の上から向こう側の通天橋が見えます。紅葉はまだまだですね。
2022.11に行った時はこんな感じになってました。
時期的に紅葉は楽しめないのですが静かに散策できて良いです。
僕は日下門から境内に入っていきました。
平日の朝で観光客はいないかなって思っていたらすでにバスでこられた団体さんが観光されてました。
確かに、ここを起点に京都の東山界隈を観光するのは流れとして良いと思います。
境内に入るのは無料ですが通天橋や方丈庭園は有料です。
特別拝観が時期によってあり、それぞれ別途料金がかかります。11月からは本堂の法堂にも入れます。天井の蒼龍図は見てみたいです。国宝の三門も12月4日まで入れます。
本堂(仏殿兼法堂)
こちらが本堂(仏殿兼法堂)です。ご本尊は釈迦如来、脇侍は阿難尊者と迦葉尊者、天井の蒼龍図は堂本印象作。
春の涅槃会には明兆の大涅槃図が公開されます。お釈迦さまの入滅の日とされる陰暦2月15日(現在は3月15日)に堂内に掲げられる絵図で猫のいる大涅槃図で知られており京都三大涅槃図の一つです。
創建は鎌倉時代。摂政関白藤原道家による京都最大の大伽藍です。南都東大寺と興福寺から「東」と「福」の二文字をとって造営されました。火災等で何度も再建されており現在の本堂は昭和9年築です。
三門【国宝】
室町時代に足利義持が再建し日本最古の三門です。扁額「玅雲園」は足利義持筆です。
2階内陣中央には35歳と云われる宝冠釈迦如来坐像をはじめとする諸仏が並んでいて天井や柱には明兆と弟子による極彩画が描かれています。
禅堂
1347年再建の日本最古最大の座禅道場で重要文化財です。
東司(とうす)
こちらは通称百雪隠とよばれる便所です。昔の子どもたちは100人便所とも言っています。禅宗で日本最古の便所で明治35年に重要文化財に指定されています。僕が参拝した数日後、車が衝突する事故があって木製の扉が損壊しました。紅葉の時期までには復旧したいそうですが年明けになるかもしれないとの事です。
通天橋
僕は今回、通常拝観の時期で共通拝観券(1000円)で通天橋と開山堂、方丈庭園を見てきました。秋季(11月10日~11月30日)は共通拝観券はなくて、通天橋と開山堂の拝観で1000円です。
通天橋は本堂から開山堂を結ぶ橋廊です。
向こう側に臥雲橋が見えます。やっぱり紅葉はまだまだです。
ちょっとだけ色づいている紅葉もあります。秋の気配を感じます。
唯一、繁忙期ではないので通天橋を独占できるのはありがたいです。
橋を抜けた先の木が赤く色づいていました。
紅葉の時期だとこんなに真っ赤になるんですね。
愛染堂
愛染明王を祀る愛染堂は南北朝時代の建築で昭和12年に万寿寺より移されました。重要文化財で八角形の優美な円堂です。
開山堂
通天橋からつながる開山堂は1280年に入定された聖一国師を祀っています。僕が参拝した時はずっとお経を読まれていて清浄な空気が広がっていました。
中は非公開ですが、開山堂上部にある伝衣閣には阿弥陀如来立像、布袋和尚座像、薬師如来坐像が祀られています。布袋和尚座像は伏見人形のルーツです。
方丈・庫裡
こちらが方丈の唐門で明治天皇の皇后であった昭憲皇太后の恩賜建築です。
こちらも昭憲皇太后の恩賜建築の庫裡です。
庫裡が方丈庭園への入り口になっています。
八相の庭
八相の庭とは、四庭(南庭・西庭・北庭・東庭)に配された【蓬莱・方丈・瀛洲・壺梁・八海・五山・井田市松・北斗七星】の八つを八相成道(釈迦の生涯の八つの重要な出来事)に因んで命名されました。
北斗七星
奥から五山、方丈、壺梁、蓬莱、瀛洲です。渦巻く砂紋は八海を表しています。
井田市松
北庭は小市松の空間が広がっています。
禅宗の方丈で東西南北に庭園を巡らせているのは東福寺のみです。昭和の名作庭家・重森三玲の作です。以前行った松尾大社の松風苑も作られています。
紅葉の時期は11月の中旬以降です。今年はコロナも落ち着きだしているので京都旅行にたくさん来られると思います。せっかくの京都旅行なので感染対策を十分にして出かけましょう。僕は人混みが苦手で繁忙期をずらしているので結果的にコロナ対策になっています。でも、京都の紅葉を楽しみたいので今年は早朝とか人の少ない時に見られるところは行ってみたいなと思ってます。