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【空海ゆかりの寺・聖地】神護寺の参拝ポイント【薬師如来立像・紅葉の名所・かわらけ投げ】

所在地&アクセス

〒616-8292 京都府京都市右京区梅ケ畑高雄町5

2022年10月中旬に京都の紅葉の名所、神護寺に行ってきました。

2023年5月に再参拝しています。

高雄エリアまで利用区間が拡大されたので神護寺へは地下鉄・バス1日券(1100円)が利用できます。地下鉄の改札口や自販機などで買えます。市バスもJRバスも両方利用できるので本数の少ない神護寺からの帰りのバスも安心です。

市バスや地下鉄を最初に利用すると裏面に日付が印字されます。

2回目以降は裏面の日付をバスの乗務員に見せるだけでスムーズに乗降できます。

JRバス、京阪バスで1日券を最初に利用する場合は日付が印字されないため油性ペンで利用日を記入し乗務員に見せないといけないのでちょっと面倒です。京都駅なら地下鉄で一日券を買った時に最初に改札に通してすぐに出て日付を印字しておくと良いと思います。

帰りの高雄のバス停の時刻表(市バスだと1時間に1本くらい)

↓JRバスだと本数が多いです。

市バスとJRバスどちらでも京都市内に戻れるので帰りのバスの時間を気にせず観光できます。

こちらは到着側のバス停。

京都駅からだと

JRバスで京都駅→高雄下車(約50分)神護寺まで徒歩20分です。

僕は地下鉄で太秦天神川駅まで行ってそこから市バスに乗っていきました。市バスの本数は1時間に1本です。

市バス8号系統・太秦天神川駅前→高雄下車 徒歩20分

駐車場は神護寺の専用駐車場はないので近隣の駐車場に停めましょう。

嵐山ー高雄パークウエイ(普通車1200円)を利用すると高雄大駐車場に無料で停められます。

バスから降りて旅館のある方へ戻ると神護寺への下りの階段があります。

初めてだと一瞬、この道で合ってるの?って思うのですが、道標があるので安心して階段を下ります。

高雄には神護寺以外にも西明寺、高山寺、平岡八幡宮などがあります。色々と回ってみるのも楽しそう。

下りの階段なので楽なのですが橋を渡った先は上りの階段が続きます。僕の体感だとそんなに厳しい山登りという感じではないです。ただ、山の中なので体調には十分注意して登りましょう。

高雄橋を渡った先に上りの階段が続きます。京都の紅葉だと神護寺は早い方だと思いますが10月の中旬だったので紅葉はまだでした。11月中頃が見頃です。

清滝川が涼やかで気持ちいいです。京都市内から1時間以内で非日常を味わえるので京都在住の方にも高雄はおすすめです。

右手に見える階段を登っていきます。坂が続きますが階段が緩やかな造りなので登りやすいと思います。

とはいえ、階段の先が見えないので初めてだと過酷に感じるかも。

階段の道を過ぎると食事処などが立ち並ぶ坂道になります。

道沿いにある大きな岩は硯石(すずりいし)です。

空海(弘法大師)が現在はない金剛定寺の門額を書く依頼を受けたが、雨で橋が流されて行けませんでした。この岩を硯石にして対岸の額にむけて筆を投げられて金剛定寺の四文字を書いたそうです。空海って逸話が多いですが超能力者みたいな人だったんでしょうか。

神護寺の楼門が見えてきました。歴史を感じさせる雰囲気があります。

楼門手前に受付があるのでこちらで拝観料600円を払います。

楼門をくぐると左手に桜井識子さんがブログで書かれていた境内図があります。桜井さんによると神護寺は京都だと一番空海さんにつながりやすい場所だそうです。

あと近くにトイレもあるんですが水洗で新しくて綺麗でした。地味なことですが山の中だと安心できて嬉しいです。紅葉の時期だと一日に何千人も参拝に来られるのできちんと整備されてるんですね。

10月中旬でしたがちらほら木々の紅葉が始まってます。

和気公霊廟

神護寺を創建した和気清麻呂公の霊廟です。和気清麻呂公といえば平安京造営の最高責任者、護王神社のご祭神です。以前はこちらに祀られていたのですが京都御所の横の護王神社に遷座されたそうです。

行ってないですが境内図だとお墓自体は山の奥にあるみたいです。

和気公霊廟の横にある階段を登った先には鐘楼がありました。

こちらの鐘楼の中に国宝の銅鐘が吊られていますが一般公開はされていません。

明王堂

護摩堂(明王堂)にあった空海作の不動明王は現在成田山新勝寺のご本尊として安置されています。現在の明王堂のご本尊は平安時代後期に神護寺におさめられたと考えられます。

明王堂の扁額は七代目市川團十郎が書かれたそうです。

五大堂と毘沙門堂が見えます。

五大堂

元和9年(1623年)に建立され、五大明王が祀られています。

毘沙門堂

五大堂と同じく元和9年(1623年)に建立されています。以前はこちらが金堂で薬師如来像が安置されていました。現在は毘沙門天立像が安置されています。

大師堂

重要文化財の大師堂です。桃山時代に再建されていて納涼房といって、もとの空海の住居だったと伝わっています。実際この建物に住んでいたわけではないみたいです。

大師堂の近くに摩尼車があったので回しておきました。

国宝の薬師如来を見るために金堂へ向かいます。

金堂

大阪の豪商、山口玄洞氏の寄進で昭和10年に建立されました。金堂を寄進とか凄すぎです。色んな寺などに寄進されていて条件は由緒正しい寺、景勝の地にある事、住職の人品が優れている事だそうです。

中は写せないんですが、国宝の薬師如来立像や左右に重要文化財の日光菩薩、月光菩薩と室町時代作の四天王十二神将の諸像が立ち並んでいて見ごたえがあります。しかも像の近くまで行って見られるので大変ありがたかったです。有名な国宝の伝源頼朝像の絵のレプリカもありました。肖像画のモデルの確証がないため国宝の指定名称にも”伝”がついているそうです。

社務所の方も親切で来られている観光客の方に丁寧に説明されていました。ぼくがお守りを買った時も瓢箪の中をのぞくと薬師如来が見えることを教えてくれました。見本が近くに置いてあるのがわからなかったので助かりました。1個500円でおすすめのお守りです。

金堂から眺める景色が素晴らしいです。紅葉の時期ならさらに凄いと思います。

金堂の左側から進める道があったので行ってみました。2つに分かれているのでまずは多宝塔の方へ。

竜王堂

竜王という名前がカッコいいです。

1934年に山口玄洞の寄進により再建されたそうです。

多宝塔

竜王堂からちょっと急目な階段を登ると多宝塔が見えてきます。

国宝の五大虚空蔵菩薩像を安置する多宝塔です。こちらも山口玄洞の寄進により再建されたそうです。

僕が登った時に山の上の方から降りてきた人がいてびっくりしました。境内図を見ると多宝塔の奥の方も行けるみたいですが山奥過ぎるので行かなかったです。

とりあえず、先ほどの分かれ道を下っていきました。

道の途中に弘法大師が灌頂の浄水として使われた井戸の閼伽井がありました。大師自ら掘られたとも伝えられています。閼伽井ってよく聞きますが、”閼伽”が仏様にお供えする水の事だそうです。

山道をどんどん進むとちょっと開けてきて地蔵院のあるエリアに。

こちらが地蔵院です。

苔むしていて美しい場所です。

かわらけ投げ

地蔵院から少し進むと厄除けで有名なかわらけ投げの場所です。

売店でかわらけを買って山の方へ投げると厄除けになるそうです。

かわらけとは素焼きの土器のことで土にかえりやすい素材なので気にせず山へ投げることができます。”かわらけ”って変換すると”土器”なんですね、びっくり。使い捨てで使われることが多く、今でいう紙コップや紙皿みたいなあつかいだったそうです。

三枚200円でかわらけを買うことができます。

かわらけ投げは神護寺が発祥とされています。

投げ方は色々あると思うのですが僕が試した中だとフリスビーみたいに投げるのが一番投げやすかったです。

神々しい山々です。空海さんもこの山々を見ていたんだと思うと感慨深いです。

神々しい場所って空に浮かぶ雲も独特だったりします。神護寺の上の雲も変わった形のものがたくさんあって面白かったです。

11月になると紅葉でたくさんの人が来られますが京都の紅葉を楽しむには絶好の場所です。神護寺が創建された当時から紅葉で有名だったそうです。紅葉以外にもかわらけ投げ国宝や重要文化財があって見どころの多いお寺なのでちょっとした旅行にもおすすめの場所です。

2023年5月・神護寺に行ってきました。

国宝のまんだらの江戸時代中期に作られた模写が一般公開されるという事で行ってきました。

GWの京都神社仏閣はかなり混雑しているので神護寺は穴場でおススメです。

なぜか外国人観光客がほとんどいないです。ガイドブックに載っていないのかも。

4月29日~5月9日まで公開されています。

拝観料600円とは別に特別拝観1000円必要です。

紅葉で有名な神護寺ですが野生の藤の花が咲いていて美しかったです。

登りの階段は過酷ですが山際の藤の花に癒されます。

空海さんの硯石です。

新緑の神護寺も良いです。

今回は巨大なまんだらの模写を見させていただきました。間近で仏像を拝めるのはありがたいです。

かわらけ投げの場所に咲いていた藤の花です。

藤の花は予想外だったので得した気分になりました。

季節を変えて訪れるのもいいもんですね。

木漏れ日が素敵な場所です。

今回もかわらけ投げをして厄払いしてきました。