所在地&アクセス
〒602-8305 京都府京都市上京区花車町
京都駅からだと
市バスで京都駅前 発 206号系統 大徳寺・北大路バスターミナル行き→千本上立売下車 徒歩1分
今回、僕は市バスで行きました。
↓千本上立売バス停です。
横断歩道を渡ってすぐにあります。
街並みに溶け込みすぎて通り過ぎてしまいそうになります。
石像寺(しゃくぞうじ)の通称が釘抜(くぎぬき)地蔵です。
家隆山と書かれています。鎌倉時代初期の公卿・歌人藤原家隆が入寺されたことから名をとって山名が家隆山とされました。
正式名称は家隆山光明遍照院石像寺です。
門をくぐって右手に掲示板があります。釘抜地蔵が新聞や雑誌に取り上げられたことやお寺のお知らせが貼ってありました。
釘抜地蔵のご住職さんは臨床心理士資格と博士号を取得されています。
話を聞いてもらえるだけでも救われることってありますよね。
毎月24日が御縁日で午後一時から短いおつとめと法話があります。
たくさんの方の悩みを聞いておられる方なのでありがたいお話が聞けそうです。
釘抜の大きいオブジェがあります。
さらに大きな釘抜のオブジェが境内に飾ってあります。
釘抜地蔵といえばこちらのオブジェのイメージが強いです。
いつもお花が綺麗に飾られています。
境内の右側はすこし広くなっていてベンチと子供の遊具があります。地元の方が子供を連れて遊んでいてとてものどかな光景でした。
左側は寺務所と縁台があります。
大師堂(観音堂)
中門をくぐって左側には大師堂(観音堂)があります。
石像寺は弘仁十年(819)に弘法大師が開創せられたものです。
本堂(地蔵堂)
ご本尊は釘抜地蔵尊。弘法大師が唐より帰ってきたときに船に積んでこられた石に刻んだ石像です。種々の苦しみを抜き取り下さるお地蔵様というところから当時は苦抜(くぬき)地蔵尊と呼ばれていました。
釘抜地蔵(くぎぬきじぞう)と呼ばれる因縁は弘治二年(1556)に国屋道林という大商人がおり、40歳の時何事もないのに両手が痛み出しました。石像寺のうわさを聞いて願掛けすると満願の日、夢の中で地蔵尊が道林に告げました。苦しみの原因は前世で人を恨んで呪いの人形の手に八寸釘を打ち呪ったことだと告げられ、夢から覚めると両手の痛みはたちどころに治りました。
釘抜地蔵略縁起要約
本堂前にはご本尊と繋がっていると思われる御手綱が五鈷杵と宝珠に取り付けられていました。
桜井識子さんの著書”京都でひっそりスピリチュアル”にも書かれていたのでありがたくナデナデさせていただきました。
お寺でお馴染みの賓頭盧さんがおられます。痛みを抜くという意味では釘抜地蔵と相性がいいです。
本堂と寺務所の間を通って本堂裏手へ。
壁には苦しみから解放された人々が奉納した八寸釘と釘抜を張り付けた絵馬がたくさん飾られています。
こちらの小さな祠の裏側の道を進むと墓地があって藤原家隆、定家、為家の供養塔があります。
墓地のわきには弘法大師が自ら掘られた弘法大師三井(さんせい)の一つの井戸があります。
普通にお墓だったので見に行くのは遠慮させていただきました。
こちらが本殿背後にある阿弥陀堂です。重要文化財の石像弥陀三尊像が安置されています。鎌倉時代初期元仁二年(1225)に開眼されています。一尊を台座、光背共に一石で作り出した最も古い像です。
阿弥陀堂の左側は世継地蔵尊。
右側は玉座地蔵尊。
おさすり地蔵が祀られています。
玉姫大明神です。
本堂右側エリアにはいろいろな像が祀られていました。
お参りしてみました。
事前にネットで調べていたのですがお参りは数え年の数お堂を回ってするとの事。お百度参りでもいいそうです。
僕は何度も釘抜地蔵には来ていますが大変そうだなぁと思って避けてました。今回初挑戦です。
ネット調べだと御朱印が欲しい方はお参りしてからいただくとの事なので事前に寺務所にお参りすることを伝えましょう。厳しい条件ですが百回じゃなくて数え年でもOKなのは配慮でしょうか。僕は御朱印はいらなかったのでお参りだけさせてもらいました。
本堂の向かって右側に木の棒の入った箱があるので数え年の数だけ棒を取ります。そして本堂前でお参りして1周して箱に戻していきます。
数え年の数だけ棒を持とうと思ったんだけど結構大変。全部持とうとすると両手が塞がる。これって高齢者の方ほど苦行になるんじゃないか、若者ほど楽なんじゃないかとか疑問に思う、と同時に自分の素直じゃない心に自己嫌悪になりました…。
女性だと年齢バレたくない、恥ずかしいって思う人いるんじゃないかなぁ。
純粋に数え間違いのないようにする棒だと思うので10本ずつ持ってやってみました。
棒ありでも数え間違えそうになるので棒なしで回るのはやめておいた方がいいです。
お堂がそんなに大きくないので1周回るのに時間はかからないです。他のお堂にもお参りするとかなり時間がかかると思います。僕は本堂のみにさせていただきました。
回ってて気づいた事があります。普段はお堂の周りに長くいると他の参拝客に迷惑がかかると思って早めに退散していたのですがお百度参り方式だと公明正大に長居することができます。
京都人はぶぶ漬けを勧められる前に、おいとまするよう子供の頃から教育されているので(ちょっと偏見)お百度参り方式は今後も使えそうです。
この時、僕はちょっと胸が痛くなることがあったので効果があると良いなと思ってました。
実際回ってお参りしていると、最初は大変だなぁと思っていたんだけど木の棒を箱に戻しているうちに悩みが無くなっていきました。あくまで僕の個人的な効果ですが驚きました。
木の棒を返しているうちに自分の生きてきた人生を1年1年再確認する事ができました。子供の頃って頃ってこんなことがあったな~とか、こんなに回ってまだ10代かぁ…、とか。あの時大変だったけど頑張って生きてきたなぁ、幸せに生きているなぁとか。いろんな思いが心の中で渦巻くというか。今の年齢が近づくにつれて終わるのが寂しく思えたり。
実際回ってみると時間はかかったけどやって良かったと思いました。
記念にお守りを購入しました。ひも付きが800円でひも無しは500円でした。釘抜柄のシンプルで素敵なお守りです。
2年ぶりくらいに参拝させてもらったけど改めていいお寺だなぁと感じました。近所に住んでいる人が羨ましい。
桜井さんの著書”京都でひっそりスピリチュアル”では仏様に対する清らかな気持ちが境内いっぱいに充満している聖地と書かれていますがまさにその通りだと感じました。北野天満宮、建勳神社、今宮神社などがあるエリアなので癒されたい方におすすめの場所です。
スポンサーリンク