所在地&アクセス
〒520-0865 滋賀県大津市石山南郷町奥山1231
京都駅からだと
JR京都駅→石山駅 京阪バス石山駅(大石行き)4号系統→立木観音前下車 立木観音の石段前に降りられます。
バスは行き帰りとも10分~15分おきに出ているので山の中のお寺ですが便利です。
車だと無料の駐車場が石段下の道路沿いに50台ほどあります。
ただし、1月2月中は早い時間に行ってもほぼ埋まっています。
近くの鹿跳橋(ししとびばし)を渡った河川敷に臨時の大きな駐車場があるのでそちらに停めて歩いていくこともできます。
僕は1月の平日の午前中早くに行ったのですが石段下の駐車場は埋まっていたので臨時駐車場に停めました。
この時は鹿跳橋が工事中でした。
鹿跳橋を渡って川沿いに右に曲がると駐車場の出口が見えます。そこを過ぎて少し先に入り口があります。
入り口はちょっと見にくいので注意して下さい。
広い駐車場なので余裕で停められますが休みの日は結構埋まっていたりします。
瀬田川が見えます。たまにトンビなんかも飛んでいてのどかな山だなぁと思います。
鹿跳橋を渡っていきます。
橋を渡った後は国道は渡らずに橋の下の川沿いの参道を歩きます。
国道は狭くて車通りも多いので危険です。バイパスのICが近くにありトラックが多い印象。
こちらの階段から降りていきます。
まっすぐ進むと階段が見えてきてその先が道沿いの駐車場です。
しばらく歩くと横断歩道があります。信号はなく危ないので警備員さんが道路状況を見てくれています。
立木観音縁起
京都や滋賀に住んでいる人にとって、厄年といえば”立木さん”に行くのが恒例になっています。
立木のまま刻んだ観音様が祀られているので立木観音と呼ばれています。
弘法大師が厄年の時に導かれた場所なので1200年以上前から広く信仰されているんですね。
815年(弘仁六年)、弘法大師が諸国を修行中、瀬田川の対岸の山に光る霊木を見つけました。川を渡れずに困っていた弘法大師の目の前に白い雄鹿が現れ大師を背に乗せ川を渡り霊木の前で観世音菩薩のお姿に変化されました。弘法大師はちょうど42歳の大厄に当たっていたので観音様のお導きだと歓喜されました。そして「未来永劫の人々の厄難厄病を救いたまえ。」と心願込めて根のある立木のままの霊木に大師の背丈にあわせて聖観世音菩薩の尊像をお刻みになりました。
立木観音HPより要約
ちなみに、令和5年は弘法大師御生誕1250年の記念年です。2月3日まで観音像の余木で彫られた弘法大師像が特別公開されています。生誕日6月15日を中心として6月10日~6月25日にも特別公開されます。
桜井識子さんもブログで追記されていますが観音様は拝観できませんので注意して下さい。
立木観音は関西中心の寺社について書かれた【神様と仏様から聞いた 人生が楽になるコツ】に載っています。
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石段・八百余段
立木観音といえば800余段の石段。
今から150年ほど前に京都の町衆(裕福な商工業者)が整備しています。立木観音は滋賀県ですが京都府に隣接している場所です。
僕は何回も参拝していますがいまだに慣れません。一番しんどい階段かなぁ。
階段を登った先に手水舎と掲示板があって、向こう側を降りるとバス停があります。
屋根付きのバス停ってなんかほっこりします。
本数も充実していて安心です。バスで来たことないけど一回来てみようかな。
バス停の中には立木山のお言葉が書いてありました。1200年以上変わらず信仰が続いてるって凄いです。
バス停の横にはレーンらしきものが。物品配送用でしょうか?
左側通行で登っていきます。僕は、かな~りゆっくり登っていきました。経験者なので無理はしません。
掲示板によると1月1日から2月3日までは感染予防のため御朱印を受け付けていないそうです。
最初に弘法大師さまが迎えてくれます。42歳ころのお姿でしょうか。活発そうです。
参拝者さんの寄贈でしょうか。凄いお金持ちさんなのかなって、よこしまな考えをしてしまいます。
そんな俗世に汚れた心を浄化させるがごとく厳しい階段が続きます。
階段の途中には小さなお地蔵さんなども祀られていてお参りしながら登られる方もいました。
石段沿いには参拝者さんが思いをつづった句碑も建てられています。きっとお金持ちの参拝者さんが寄贈されてるのかなとか考えずに純粋な心で読みたいです。
こんな感じで休み場所があるので2,3分休んでからゆっくり登っていきます。
だんだん句碑を読む余裕がなくなってきます。
絵の周りに千社札がたくさん貼られていました。
階段はまだまだ続きます。疲れもピークになってくるとよこしまな考えや純粋な気持ちとかどうでもよくなって無の境地に達してきます。これが悟りっていうやつなんでしょうか。
鐘を撞く音が聞こえてきたら境内が近いです。もうひと踏ん張り。
ちょっと見えてきました。もうすぐで着きます。
少し上ると、桜井識子さんが著書で書いておられた綺麗なトイレがあります。確かにこんな山の上に近代的な綺麗なトイレって嬉しいです。トイレの向こう側の道は1200年前からある南郷方面から歩いてこられる古道です。石段が整備されるまではこちらから参拝されていて南郷から2kmくらいあるそうです。
境内も見えてきて一安心です。
まずは手水で清めます。
おみくじがたくさん結ばれています。立木観音で良いおみくじを引いた記憶がないけど久々に引いてみようかな。
聖徳太子像
聖徳太子二才像です。
聖徳太子が2歳の時、東に向かって南無仏と唱えて合掌した伝説から祀られています。
以前はお賽銭箱が無くてお金がたくさん置かれていたんだけど綺麗に整備されてます。コロナ禍も落ち着いてきてその間に色々と整備されたようです。
お茶所
こちらが立木観音でお馴染みの参拝者用休憩所のお茶所です。
去年はコロナでお茶所を封鎖されていたので今年はどうかなぁと思ってたのですが解放されてました。
しかもコロナ対策に紙コップ式にされていました。廃止せずに継続されたのは素晴らしいと思います。
以前はゆず茶や昆布茶なども置いてあったのですが今回はお茶に統一されていました。紙コップ代も馬鹿にならないだろうし観音様のおさがりということで無料ですが気持ち多めにお金を置いておきました。
こちらでお湯を沸かしておられます。
お茶所は桜井識子さんが著書、ブログで書いておられた縁起物が置いてある場所です。
中はのんびりくつろげるとても良い空間になっています。
縁起物オーラを放っている布袋さんです。
こちらの布袋さんの下で縁起物オーラをじっくり浴びながらお茶を頂きました。
番傘なども飾ってあってオシャレな雰囲気の休憩所です。
日めくりカレンダーは僕の好きな鴨長明の方丈記の冒頭文が書いてありました。365分の1の確率だから歓迎の印かも。
こんな感じのお店って普通に京都にあるよな~。お茶とお菓子セットで750円くらい取っても全然OKな場所です。外にも椅子があるので入る人が意外と少ないのはもったいないなぁと思いました。
お茶をいただいてゆっくりしてから去年のお札とお守りを返しました。
白鹿に乗った弘法大師さま像です。横向けに乗るって凄いかも。識子さんのブログに空海さんならこの乗り方でも落ちなかっただろうなと書かれていましたが、動いた時どんな感じでバランスとるんだろ。
厄除け祈願
以前は受付で住所、氏名を言って申し込んでいたのですがコロナ禍になってから記名式に変わりました。この方式だと混まなくなったので良かったと思います。
特別大祈願や特別祈願は観音様へのお供え物が違うそうです。
ご祈祷を受けるやり方ではなく各自で観音様と奥之宮を参拝します。
後日郵送でお札が送られてきます。
本堂
こちらから本堂に入っていきます。
今回は弘法大師御生誕1250年の記念年だったので目の前に弘法大師の像があって良かったです。
本堂の厨子には弘法大師が刻んだ聖観世音菩薩像とその余木で彫ったとされる毘沙門天、広目天、地蔵尊そして今回公開されている弘法大師像が祀られています。普段は非公開です。
本堂前から出た後はすぐに階段を登らず本堂裏へ行きます。
僕は本堂裏が好きなのでテンション上がります。
ちゃんとお参りする場所があります。本殿前と裏から観音様を拝むのはHPにも書かれているのですがほとんどの人が気付かずに鐘を撞きに行きます。僕もちょっと前まで知りませんでした。
識子さんも裏側にお参りすることをお勧めされています。
宝篋印塔(ほうきょういんとう)です。仏の経典や宝篋印陀羅尼が納められています。
鐘楼
初めて来た方だと気づかないですが鐘楼が新しくなってました。ビックリです。
一人一つきです。悪いものが全部落ちる鐘ということなので心して撞かせてもらいます。
ゆるやかにひとつきです。
周りの柱に四天王の板が貼られていました。こだわりを感じます。
奥之院
鐘を撞いた後は奥之院へ登ります。
コンパクトな造りなので一度にたくさんは入れないです。
こちらも小さいお社ですがぐるりと回ってお参りします。
矢印通お参りして出口から外に出ます。
ちょっとしたアトラクションみたいで楽しいです。
階段を降りると本堂裏へ行けます。
右に曲がると先ほどの本堂裏へ。
本堂裏は先にお参りしていたのでこちらから出ました。
ゴールした感があります。
最後におみくじを引かせてもらいました。200円です。
こちらは刻んだ番号を受付に知らせておみくじをもらうタイプです。
結果は末吉であんまりよくなかったですが観音様に守っていただけるよう境内にくくらせてもらいました。
去年の秋くらいから色々と調子が良くなくて、おみくじを引くと何度も大吉が出て神仏に励ましてもらってました。
末吉ってことは状況が改善しつつあるのかな?油断せず、今年も頑張っていこうと思います。