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【閻魔法皇・小野篁】千本ゑんま堂(引接寺)の参拝ポイント【紫式部・京都・アクセス】

所在地&アクセス

〒602-8307 京都府京都市上京区閻魔前町34

京都駅からだと

市バスで京都駅前 発 206号系統 大徳寺・北大路バスターミナル行き乾隆校前下車 徒歩2分

 

今回僕は釘抜地蔵(石像寺)から徒歩で行きました。5分くらいで行けます。

千本通をまっすぐ北へ進みます。

↓市バスだとこちらで降ります

千本通の名前の由来

千本通北大路にある船岡山の西は蓮台野(れんだいの)と呼ばれた葬送の地でした。精霊供養のための卒塔婆が千本並べられたことから「千本」という地名が生まれたといわれています。

もともと、平安京のメインストリートの朱雀大路と呼ばれる道でした。徐々に平安京の中心が東になって行ったことから西の端となっています。千本通の南側は江戸時代遊郭があったことで有名だったり、歴史を感じさせるエリアです。

また、遅咲きの桜で有名な名桜「普賢象桜」引接寺が発祥の地といわれています。この地に千本の桜があったことに由来しているともいわれています。

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引接寺は桜井識子さんの著書”京都でひっそりスピリチュアル”に掲載されています。

船岡山は以前行った建勲神社があるところです。建勲神社も本に載っています。船岡山は葬送の地で刑場にもなっているためダークな部分が多くあると感じられたそうです。

建勲神社のある山頂の南側は大丈夫でとても良い場所との事です。

僕も船岡山はちょっと怖くて行かなかったんですが去年建勲神社に行って神社のある南側の場所はすごく良かったです。 

 

商店街を歩いて行きます。

境内が駐車場になっているのでわかりにくいですがこちらが引接寺の入り口です。

石柱に小野篁(おののたかむら)の霊跡と刻まれています。

平安時代の公卿で文人。

百人一首の11番わたの原八十島かけて漕ぎ出でぬと人には告げよ海人の釣舟でも有名。

小野小町の祖父でもあります。

毎月16日がゑんま様のご縁日普段は格子で囲まれているご本尊が御開帳されます。

入り口付近にあるかわいらしい道祖神の石像。

僕は今回初めて訪れました。釘抜地蔵からこんなに近かったんですね。

参道の左側に千本ゑんま堂会館という宿坊があって大きなゑんま法皇様がいらっしゃいます。

2003年の京都まつりのパレードの際に制作されたそうです。

作り物とはいえ威厳を感じます。怖いです。

本堂

どこか普通のお寺とは違った雰囲気がします。

千本ゑんま堂大念仏狂言京都の三大念佛狂言のひとつで顔出しパネルが堂前にあります。

残り二つの狂言は先日行った壬生寺壬生念佛狂言清凉寺嵯峨大念仏狂言です。

五月に行われる千本ゑんま堂大念仏狂言は三大念仏狂言のうち唯一の有言劇で京都市無形民俗文化財に指定されています。

お堂の入り口にも可愛らしい石像。独特の世界観です。

この日は縁日ではないので扉が閉まっていて閻魔法皇様は見えませんでした。有料で本殿昇殿ができます。

先ほど石柱に刻まれていた小野篁が開祖。朱雀大路頭(千本通の北)に閻魔法皇を安置したことに始まります。

小野篁はあの世とこの世を往来する神通力を有し昼は宮中、夜は閻魔法皇に仕えていたといわれています。

以前行った六道珍皇寺に小野篁が閻魔大王のいる冥界(死後の世界)への往路に利用されたと伝えられる「冥土通いの井戸」があります。清凉寺にも生の六道と呼ばれた福生寺の跡を示す石碑があります。

色々寺社をまわっていると点と点が繋がってきて楽しくなります。

梵鐘

境内の北側に京都市指定文化財の梵鐘があります。

八月の「お精霊迎え」の行事には”迎い鐘”、”送り鐘”大晦日は“除夜の鐘”が撞かれます。

童観音

梵鐘の隣のエリアには平成17年4月13日建立の童観音(わらべちゃん)が祀られています。

子供たちの災難除け息災を守護しています。

お花も咲いていてこのあたりはほっこりした空間になっています。

本堂裏

本堂から右側の裏のエリアに行く事ができます。

奥に進むと地蔵供養池があって驚きました。ちょっと予想外の光景です。

こちらの池では旧盆の8月7日~8月15日に水塔婆を流し迎え鐘を撞いてご先祖様を迎えます。15日夕~16日に精霊送りをします。

さらに奥にすすむとまた違った空間。

恵比須様と大黒天様の像です。

紫式部供養塔

重要文化財紫式部供養塔です。1386年に円阿上人の勧進によって建てられました。

紫式部像も建てられています。

円阿上人が紫式部のあの世での不遇な姿を見て成仏させようとして建立したと伝えられています。紫式部は源氏物語の内容が原因で地獄に落とされたともいわれ、小野篁の執り成しで助けられたともいわれています。

京都でひっそりスピリチュアルに載っているお寺という事で訪れた引接寺ですが人間の生きていく事について考えさせられました。閻魔様は仏様で、人間を三悪道(地獄・餓鬼道・畜生道)に落としたくないので嘘つきは舌を抜く、地獄の恐ろしさなど怖い顔で説いて下さっています。

噓をついたことがない、悪いことを全くしていない人間ってほとんどいないと思うので全員地獄行きってことはないと思うけど怖いです。過去の事は仕方ないので反省しつつ亡くなってから後悔しないように良心に従って悪いことはしないように生きて行かねばと思いました。