所在地&アクセス
〒616-8393 京都府京都市右京区嵯峨野々宮町1
京都駅からだと
市バスなら京都駅前 発 28・臨号系統 嵐山・大覚寺行き→野々宮下車 徒歩3分
電車だとJR京都駅(嵯峨野線)→嵯峨嵐山駅下車 徒歩約10分
今回僕はバスで行ってきました。早春で寒い時期だったのですが凄い観光客。
外国人観光客と春休み中の学生が多かったです。
他の神社仏閣エリアとは違ってお祭りのような状態です。
特に野々宮のバス停から降りたところは食べ歩きの団子などを売っていて芋洗い状態です。
嵐山はこんなもんだという覚悟があるので人が多くても逆にワクワクします。
静かな竹林を求めてガイドブックを見てきた場合はちょっと違うと感じるかも。
それでも外国人観光客の方たちも楽しそうな様子でした。
バス停から3分くらいで野宮神社に到着します。
僕も3年ぶりくらいの参拝です。ちょうどコロナが流行り出したころでしたが観光客は多かったです。
黒木鳥居
黒木鳥居は樹皮のついたままの鳥居のことです。鳥居の形式としては日本最古のものです。
鳥居は樹脂で防腐加工がされています。以前は3年毎に建て替えをしていました。
鳥居の両袖の小柴垣は【くろもじ】を用いています。
源氏物語などに表された黒木の鳥居と小柴垣の遺風を残すものです。
社務所
境内は狭いのですが人は本当にたくさん。社務所の方も忙しくて大変だと思います。
可愛らしいお守りなど販売されています。お土産にもいいですよね。
願い事の描いた奉納木がたくさんありました。外国語で書かれたものも多かったです。
ハート形の絵馬もかわいいです。ネットで調べてみるとご利益があったという書き込みもありました。
これだけの数の絵馬があるってことは恋愛の悩みを持ってる人がこれだけ多いって事ですよね。
神石(亀石)
野宮大黒天様は縁結びの神様で祈りを込めて神石【お亀石】をさすると願い事が達成するといわれています。
僕はうっかりさするのを忘れていました。今度行ったらさすろうと思います!
本殿
中央の本殿にお祀りされているのは野宮大神(天照大神)です。
健康とちえさずけの神様です。
本殿左横の白峰弁財天。財運・芸能の神様です。
本殿右横の愛宕大神。
野宮はその昔、伊勢神宮にお仕えする斎王が伊勢に行かれる前に身を清められたところです。
皇族の方も参拝されています。
源氏物語 賢木の巻
10円でパンフレットが売ってました。可愛らしい絵で神社の由緒や”源氏物語 賢木の巻”の一節など書かれていました。
斉宮となった六条御息所の娘が一年間、野宮で潔斎生活をおくり伊勢へ向かう直前に光源氏が野宮に訪ねる場面が源氏物語賢木(さかき)に書かれています。
はるけき野辺を分け入り給より、いとものあはれなり。秋の花みなおとろえつつ浅芽が原かれがれなる虫の音に、松風、すごく吹きあはせて、そのこととも聞き分かれぬほどに、物の音ども絶え絶え聞こえたる、いと艶なり。(中略)ものはかなげなる小柴垣を大垣にて、板屋どもあたりあたりいとかりそめなり。黒木の鳥居ども、さすがに神々しう見わたされて、
源氏物語 賢木より抜粋
龍神様の井戸
こちらの井戸には龍神様が祀られています。健康長寿、病気全快の神様です。
境内右手の奥に行ってみます。
こちらは少し落ち着いた雰囲気のする場所です。
お神輿のようなものが祀られていました。
白福稲荷大明神
白福稲荷大明神は子宝・安産・商売繁盛の神様です。
ビニール傘で雨除けされています。
↓こちらは摂社の大山弁財天。財運・開運・交通安全の神様です。
野宮の苔
右手奥のエリアは庭園が広がっています。
斎宮旧趾の石碑がありました。
じゅうたんを敷き詰めたような野宮の苔の庭園は京都随一と言われています。
秋の紅葉の頃や雨上がりの苔が特にいきいきと美しいそうです。
神社の外は人力車も通っていました。人力車専用の竹林コースがあったりします。
久々の野宮神社はコロナ禍明けの京都を象徴するような賑わいでした。たくさんのご利益のある神様が祀られているのであらゆる年齢層の方が楽しんで参拝できる場所だと思います。比較的若い層の参拝客が多いので活気があって元気になれる場所だと思います。