所在地&アクセス
〒605-0971 京都府京都市東山区今熊野椥ノ森町42
新熊野神社(いまくまのじんじゃ)は三十三間堂の近くにある神社です。
泉涌寺の近くにある今熊野観音寺(いまくまのかんのんじ)
とでは、同じ読みでも漢字が違って
【今熊野】と【新熊野】なのが興味深いです。
京都観光・穴場の神社
僕はよく行くんだけど、普通の観光客の方は
あんまり見かけたことがないです。
コロナ前ですら外国人の観光客も見かけなかったです。
見どころたくさんの素敵な神社なんでぜひ行ってほしいです。
アクセスも簡単。三十三間堂や泉涌寺に近いので
東山界隈を回る方ならバスで順番ずつに行けます。
でも、知らないと確実に通り過ぎます。
東福寺→泉涌寺→新熊野神社→三十三間堂→清水寺とか
いいんじゃないでしょうか。
平安時代後期、後白河法皇が退位後、
院政を敷いた時に住まわれた法住寺の
鎮守寺として三十三間堂、鎮守社として
こちらの新熊野神社が創設されました。
法王は一生のうち34回熊野に参詣されています。
当時の人々にとって熊野参詣は大変なことで
何回も行けるものではなかった事もあり
こちらを熊野の新宮・別宮として創設。
京の熊野信仰の地として栄えました。
影向の大樟・上皇手植えの樟
影向(ようごう)とは神仏が現れるという意味。
樹齢900年の老木ですが現在も成長し続けており
健康長寿、病魔退散、特に上皇が常にお腹を煩って
おられたところから「お腹の神様」として
また安産の守り神として信仰されている。
中へ自由に入れます。(8時~16時30分まで)
近くまで行ってお参りできるようになってます。
ご神木なので触れないようにしてください。
僕は何となくですが神気を感じるような気がしました。
すっごい街中で横は道路で車通りも多いのに
すごく落ち着く静かな空間でした。
境内図
本殿の左側から京の熊野古道を歩くことができます。
屋根の上に八咫烏さんがおられます。
なんとなくここの神社って品があるというか貴族感が漂ってます。
鳴らす鈴も雅な音がするような。
本殿は構造形式が熊野本宮と同じで全国的にも
珍しい「熊野造り」の代表的な社殿。
熊野本宮よりも古いらしく貴重なので
京都の重要文化財として指定されています。
本殿の左側をまわると熊野古道への入り口があります。
わりと急なので気を付けて登ってください。
神仏習合を感じさせる京の熊野古道。
こんな短時間で気軽に熊野古道散策ができるなんて贅沢。
能楽発祥の地
足利義満が初めて観阿弥、世阿弥父子の能を見た場所
としてこちらの新熊野神社が知られています。
一見、町の普通の道沿いにある普通の神社で
通り過ぎてしまいそうですが、歴史深く
興味深い凄い神社です。