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長尾天満宮は京都市伏見区醍醐伽藍町・下醍醐の金堂の北東丘陵に位置し、菅原道真公の死後(903年)、墓(衣裳塚)が築かれ、949年に勧請されました。
文武に秀でた学問の神様、菅原道真公と大巳貴命、素戔嗚尊をご祭神とし、醍醐の氏神さま、醍醐寺の鎮守社としても知られています。現在の本殿は1821年に再建されたものです。
平成29年に市民が残したい京都を彩る建物や庭園第90号に認定されました。
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長尾天満宮にゆかりのある歌が書かれていました。
「東風ふかば にほひをこせよ梅の花 主なしとて 春な忘れそ」
菅原道真
「手向けして 春や行くらし ちはやぶる
長尾の宮の 花のゆふして」
前中納言定家
所在地&アクセス
〒601-1324 京都府京都市伏見区醍醐伽藍町18
アクセスは醍醐寺記事【世界文化遺産・国宝】醍醐寺 前編【三宝院・霊宝館エリア】参照
京都市地下鉄東西線「醍醐駅」より徒歩15分です。
三宝院にあった境内図の金堂の北東丘陵に長尾天神と書かれています。
知らない人だと気づきにくい場所ですね。
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まず、醍醐寺の総門をくぐります。ここはまだ無料のエリアなので入れます。
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ひたすらまっすぐ仁王門の方へ進みます。
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仁王門から先は醍醐寺の有料エリアなのでここで左に曲がります。
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そのまままっすぐ進みます。
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右手に鳥居が見えてきたらそこをくぐると長尾天満宮に行けます。
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ちょっと先は長いですが、石碑も横にあるので安心して進めます。
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ここから長い階段があります。手すりもあって緩やかな階段です。高齢者の方も何人も登っておられました。
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十二月に行ったのですが予想外に紅葉が美しいです。
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足元の紅葉も風情があります。
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頼政道跡
上りの階段の途中に頼政道跡の立て札がありました。
この道は、源頼政が平氏を打倒しよと、後白河法室の皇子、以仁王を奉じて、挙兵しましたが、平氏に追われて大津市の園城寺(三井寺)から奈良を目指して宇治に通りぬけた間道で頼政道と呼ばれています。
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頼政は、平氏との宇治川の合戦に敗れ宇治の平等院で、自害しました。
「源平盛衰記」に『醍醐路に懸かりて木幡の里を伝いつつ宇治へ』と記されている部分す。立て看板には(一言寺→日野ひげの辻→木幡→宇治)と書かれているのでちょうどここを通り過ぎた感じでしょうか。一言寺、法界寺を通り宇治に抜けた山道が頼政道です。
↓こちらは洛東用水路跡です。
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昔は干ばつなどの水不足は切実なものがあったんでしょうね。
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普通の山道になっています。
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長尾天満宮への参道が見えてきました。
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めちゃめちゃ美しい景色です。一番いい時期に来たかも。
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近くにいたおばちゃんたちが感嘆の声をあげていました。
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写真だけでは伝わらない美しさ。
大きな神社だと早めに落ち葉が掃かれてしまうけど、残ってるとこんなにも雰囲気のいい参道になるんですね。
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拝殿
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拝殿にある大阪の画家の橘ナオキさんが奉納された【悠久之歌】が素敵です。
精霊の中でも霊格が経めて高いとされ四霊の姿が描かれています。
「春の麒麟」「夏の霊亀」「秋の鳳凰」「冬の応龍」
”太古の昔から巡る四季のそれぞれに美しい彩りは、その地に息づく精霊たちの歌声です。その歌はすべての生命を祝福し、たたえる賛歌であり、世の中にめでたく幸運な気運をもたらします。”と書かれています。
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こちらもインパクトのある書ですね。
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神秘的な龍もこちらの拝殿にハマってます。
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本殿
本殿は、三間一面皮茸の建物で柱や梁には胡粉下地の上に岩絵の具で彩色を施し、極彩色の文様が描かれ、脇障子には、鯉の滝登りや獅子の子育てを題材とした透かし彫りの幕板がはめ込まれるなど、市内有数の装飾に富んだ造作が見られます。
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狛犬さんです。
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本殿前のこちらも狛犬さんなんでしょうか?
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本殿の両脇に摂社末社があります。
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確かに本殿の装飾は目を見張るものがあります。
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芸術は詳しくないですが凄いことはわかります。
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菅公衣装塚(宝筐印塔)
石段を上がりきった右手にある菅公衣裳塚です。
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菅原道真公がこの地に遊覧の折、死後はここに墓地を築くことを、醍醐寺開祖の聖宝理源大師と約束を交わされた。そして菅公の死後、醍醐寺一世勧賢座主が、太宰府から衣裳や遺物を持ち帰り、埋めたと伝えられています。
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京の都を旅立つ前に家の梅を見て道真公が詠んだ歌が由緒書き・神詠の石碑に書かれています。
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「東風ふかば にほひをこせよ梅の花 主なしとて 春な忘れそ」
菅原道真
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皇大神宮
ちょっと見逃してしまいそうになりますが石段の先に鳥居があってさらに上に登ると皇大神宮があります。
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天照大神と豊受大神が祀られています。
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長尾天満宮は地元の氏神さんとして愛されている感満載の神社でした。多分、来た時期が良かったんだろうけど醍醐寺の観光客が少ない時期なので静寂と落ち着いた感じの神社、紅葉に圧倒されました。参道は階段が続くので醍醐寺参拝後だとちょっとしんどいのである程度の覚悟が必要です。僕は醍醐寺の参拝で疲れていたので別日に行きました。思いがけず素敵な紅葉と芸術作品に驚かされて、穴場の神社だと思いました。